主夫なる言葉が登場して久しいですが、やはり、今でも子育ての中心は母親。夫は、食事の後の皿洗い位、手伝っただけで、『俺も家事を頑張っている』なんて我が物顔。家計を助けるため自分も働きながら、子供の世話もしなくては。忙しいんです。母は。
愚痴りたくもなります。でも、子供はよく母親の言葉に耳を欹てていて、そこから「しっかり」吸収しようとしている訳です。良いことはたっぷり吸収して欲しいですが、私の悪い部分は吸収してほしくない・・・ですよね。
それにしても、子供の前で夫の愚痴は言うべきでないという話は耳にします。なぜ、夫の愚痴を子供の前で言ってはいけないのでしょうか?また、どんな影響を子供に与えてしまうのでしょうか?
なぜ、子供の前で夫の悪口を言ってはいけないのか?
最も口から出やすいのは、夫の日常生活に対する愚痴。「ワンマンだ」「家事手伝わない」なんて愚痴はもちろんのこと、「今晩の晩御飯のメニューが、何でも良いって何?」なんて愚痴も控えた方が無難です。
もちろん、愚痴りたくなる理由は理解できるのですが、ダメな理由は何も夫を立てろ!ということではないのです。
これは、自分の子供の頃を思い出すと理解しやすいのです。例えば、親が離婚したり、母親か父親のどちらかが自分の目の前からいなくなってしまう状況を想像できた方はいるでしょうか?
中には、元からそのような境遇だったという方もいるでしょう。しかし、子供にとって親は正に世界の中心。この世から親がいなくなってしまうことは子供にとって想定できない事態です。
さらに言えば、親は自分が大人になった時のモデルケース。子供の世界の中心に親がいるとすれば、自分の未来の姿も親なのです。
もし、父親のせいで母親が幸せでない・・・。子供の気持ちにそんな発想が芽生えたとしたら。果たして子供は幸せになれるのでしょうか?
子供が来る未来に想いを馳せ、幸せを感じられるようになるためにも、絶対に親同士の愚痴はこぼすべきではありません。
どう解消する?
そうは言っても、面と向かって言うと喧嘩になるのは目に見えている。しかし、解消されないこの気持ち。何とかしたい!
そんな気持ちは分かります。では、夫に対する気持ちを愚痴という形で口にする前に、どうすれば良いのでしょう。
その場合は、悪口、陰口として吐き出すのではなく、子供と一緒に解決するように、「行動」することがベストです。
例えば、夫が食事の後の後片付けをしない場合は、
「お父さん、疲れてるみたいだね~。片付けしないと汚いからね。一緒に片付けしようね。」
など、子供と一緒に、その状況を改善するようにします。さらに、何故、「ダメなのか」。何故、「それをしなければいけないのか?」を明確にしましょう。
このメリットは、まず第一に、子供自身が、「この状況を母はダメだと考えているのだ!」と理解すること。
案外、どの家も同じような愚痴が飛び交っているものです。少なくとも子供自身が、大人になる過程で、夫婦円満の秘訣を体得できるとしたらとても良いことだと思いませんか?
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