歴史の勉強が嫌いな子供が苦手意識をなくす教え方

勉強が好きで好きでたまらない。わが子がそんな風に自発的に勉強をしてくれれば、親としてこんなに嬉しいことはありません。しかし、中々そうもいかないのが子育てというもの。つい口うるさくなってしまうのもまた親心というものです。

勉強自体を好きにさせる方法は別の機会にご紹介するとして、本日は、特に社会科、歴史の勉強が苦手、嫌いな子供へどうしたら自分から勉強したいと思わせるか。そんなテーマで考えてみたいと思います。

暗記するから覚えられない

社会科もいくつかの科目に分かれますが、中でも歴史がたまらなく嫌いという子供は多いのではないでしょうか。

歴史の授業と言えば、みなさんも記憶にあるはず。兎に角、覚えることが多く、「いいくに作ろう鎌倉幕府」なんて覚え方をさせられた記憶はないでしょうか。

そうなんです。年号や人名など暗記することが多い科目なのです。

しかし、実は、この暗記の作業が子供を歴史嫌いにさせる最たるもの。例えば、大学受験の時に無味乾燥な単語帳をひたすらめくっては暗記に勤しんだ経験のある方なら、お分かりになると思います。いくら、単語を覚えようと何百回と読み込んでも、全然覚えらません。

人は、ものごとを文脈で覚えます。例えば、「私はカレーライスが好き」。この時は、Likeを使うけど、「私はクラスの○○クンが格好いいから好き」。この時はLoveなんだな。そんな具合です。

歴史の暗記も同じで、自分のイメージの中に、実体験や生活に根ざした文脈が想像できなければ絶対に覚えるどころか、興味も湧いてくるはずもありません。

歴史を好きになる=人を好きになること

そこで、歴史嫌いの子供にこう教えると変わります。

「歴史は自分の悩みや、生き方を教えてくれるものなんだ」

つまり、過去の人々の生き方を学ぶことで、自分の仲間を得ることと同じと教えることです。そのために歴史のエピソードを知る機会を与えることが重要です。

例えば、駒姫というお姫様がいます。この人物は、戦国時代は、伊達政宗の従妹にあたる当時15歳の姫で、豊臣秀次の側室になることになりました。しかし、京へ到着したその日、豊臣秀次の切腹と、その後に行われた三条河原で行われた恐ろしい側室の処刑にあたってしまいました。まだ、側室になる前で、かつ、これから栄華を極めた豊臣家に入るその日に、突然、処刑を言い渡されたのです。
これを知った豊臣秀吉の命で、延命させることが決まり、早馬で伝令が伝えに行ったものの、わずか100mまで早馬が迫ったところで処刑が行われてしまったと言われています。

この話は、有名で、当時の京都でも、哀れなお姫様の話として、語り継がれたようです。

歴史というものは、時に無慈悲で悲しいものもありますが、そのような人の人生や流れで形作られています。昔の人の人生に興味を持ちたいと思えば、その紆余曲折を勉強したくなると共に、関連する歴史や人物、年代を学ぶことができるでしょう。

あれ?何が関係あるの?と思わないでください。人生は時として思い通りにいかないもの。理不尽な出来事は、今の時代。学校や、就職して職場でよくある人間模様です。

単にそれが歴史上の人物に置き換わっただけなんです。そこから子供は理不尽さを学び、そして、自分の人生に置き換え、自分が本当に成し遂げたいことや感情が揺さぶられるような出来事が発生した時に、歴史上の人物と自分を重ね、徐々に歴史の面白さに出会うのです。

壮大な話に聞こえますが、子供、特に小学校から高校生までの子供は、非常に多感です。大人では、普段考えないことも大いに感じ入り、吸収するのが得意です。ですから、歴史のエピソードを少し教えてあげれば、どんどん歴史の面白さに気が付くでしょう。

この「今の時代で起こっていること」は、歴史の中にきっとある。と考え、その人の人生を学ぶことで、その人に関わったすべての人との関係が知りたくなる。歴史は、暗記ではなく、エピソードを教えることが大切なのではないでしょうか。