水商売・ふーぞく女子の「性格悪い」は本当か!?



何かと世の中で『場末の』という表現で片づけられがちな水商売、風俗で働く女性。
特に最近は、気軽に風俗嬢として働く女性も多くなり、昔ほど”特別な”職業ではなくなったこの仕事。それでもやっぱり白い目で見られがちです。
風俗嬢とはいかないまでもキャバクラなどの蝶として源氏名で働く彼女たちも決して表向きには、そういう業界で働いていると公言する方は多くないですよね。

テレビでこれらの職業が紹介されると決まって、店のオンナ同士でバトルを繰り返し、貢がせたブランド品を質店に持ち込む彼女たち。どれだけ性格が悪いのかと眉をひそめたものです。

ただ、実際の素顔を見る機会というのは多くないですよね。いずれにしても彼女たちが昼間の一般的な社会で、夜の街で働いていますと公言するわけはなく、生の彼女たちにインタビューすることはほぼ不可能に近いのです。
そこで、今回は、水商売や風俗嬢として働く彼女たちの素顔にスポットを当ててみたいと思います。

■ シングルマザーが意外と多いが借金を抱えたという例は少ない

今も昔も借金の方に風俗嬢になる、水商売を副業に借金を返済する女性は多いもの。
実際に、借金の保証人になってしまったがために家族と疎遠になり、借金を片付けるために裏社会に身をやつす人は多いです。

ただ、実際に借金の返済に追われ続けている女性は、多くないというのが実際です。というのは、水商売や風俗の世界は、歩合で1日数万円から人気者になれば一晩で数十万円を稼ぐツワモノもいます。
借金の返済が長年つづいて・・という人は意外と多くないということになるのです。もちろん、中には自己破産や数億円など普通では考えにくい状態から抜け出すために、夜の社会から抜けられないという二律背反の人もいます。
しかし、多くの女性が、早めに悪縁をたち切って、抜け出したいと考えているのです。

一方、案外多い事情は、シングルマザーとして昼間は子供の世話に追われ、夜は歩合のよい仕事で生計を立てるというケースです。
厚生労働省の「平成23年度全国母子世帯等調査結果の概要」では、女性が主な収入源の世帯で、その女性が得る平均年収はなんと181万円という結果に。
たとえば、家賃6万円のワンルームマンションを1年間借りた場合は、72万円を要します。そこに社会保険や食費、光熱費などが重なり、子供のためのお金のことを考えると、とても181万円では足りません。
しかも、子供は小学校へ上がるまでは、片時も目を離せないもの。そう考えると、短時間で高収入な職業を選択するしか生きてゆく方法がないのです。

また、シングルマザーになる女性の多くはか弱い方が多く、夫のDVに耐えかねて・・といった理由や、子供ができたことがわかると結婚もしないまま逃げてしまう男を掴んでしまったがためにという方が多くいるのです。
実際に男なんて付き合ってみないと分からないという意見を聞きますが、だからこそ、失敗した時のリスクは女性に分が悪い。女性の正規雇用率は41.7%という数字も出ていますが、たとえ子供がいなかったとしても
一人で生きてゆくことが困難なのは断然女性に軍配があがります。その意味で、男性を信頼し、付き従ってゆくという構造から抜け出すことが難しい現状から目を背けることはできない相談です。

その構造の中で子供ができ、子供の分も働かなければならない女性たち。子供を捨てず、必死に育てながら少ない選択肢の中で選ぶ職業。それが水商売であって風俗という選択。
これは、ある種のセーフティネットとして働く一方、本人の意思ではどうにもならないつらさがあるのです。

■ それでもあなたは、彼女たちの性格を悪いというのか

NHKで2014年1月に放送された、クローズアップ現代「あしたが見えない ~深刻化する『若年女性』の貧困~」では、託児所付きの風俗店が紹介されています。
ここでは、風俗店に入店すると、提携する託児所を利用でき、多くの”同僚”が暮らす寮へ入寮することもできるというものでした。

ここでの女性たちは、慣れない、または、まるで建設作業員のような体力勝負の世界で必死に働き、疲れ果てて寮へ戻ってくる暗い顔。そして、子供の顔でホッと気持ちも体も癒される。
同僚の女性と虚勢を張り合うのではなく、純粋に同じ目線の人たちの中でちょっとしたコミュニケーションに元気づけられ生きてゆく。

これが現実の現場なのです。

現代でも存続する吉原。ここは、高額な料金でいわゆる男へ”刹那”の楽しみを提供する高級娼婦の町。
ここで働く女性の中には、中学校卒で、働く場所がない、表舞台に出ることができない。そんな女性たちがたくさん生きている町でもあります。

癒されぬ仕事の中で、夜間高校に通って学ぶ楽しさに生きてゆく意味を感じる。
自分の自由を制約し続ける子供の存在に、必死に向き合いながら、しかし、その子供の顔にちょっとした喜びを感じる。

貧困や誰もがなりうる辛い境遇。そんな女性が数多くいる中で、テレビの「ブランド品」を質屋に持ち込む女性だけを見て、「水商売・風俗嬢は性格が悪い」と、あなたは言えますか?


この記事の著者

恋ピット編集部

電車の中や仕事の休憩時間の暇な時間にちょっといい情報が読めるコラムサイトを目指して、恋愛を中心にオリジナルのオピニオンを日々公開しています。女子のみなさんから大人の女性まで幅広い方からの支持を集めています。

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