次はあなた!?障碍者イジメだけじゃない弱者に厳しい時代へ

先日、埼玉県内で盲導犬が何者かに傷つけられる事件が発生しましたが、またしても信じられない事件が発生しました。特別支援学校に通う全盲の少女が駅構内で何者かに足を蹴られるという事件が発生しました。
立て続けに痛ましい事件が発生する昨今、冷たい時代になったなと実感させられますが、実は障碍者だけでなく、いわゆる弱者に対するいじめが増えているのです。

マタニティマークがかえって危険!?


マタニティマークと言えば、妊娠中の女性が周囲に注意を促すために作られたキーホルダーでご存知の方も多いのではないでしょうか?電車やバスなどの公共交通でこのキーホルダーをつけることにより、周りから自発的に席を譲ってもらったり、不用意にぶつかるなど、体に危険を与えないようアピールするものです。
そんなマタニティマークですが、最近では、マタニティマークを付けている方が危険という声が聞かれるようになりました。リクルートの情報誌R25では、『「マタニティマーク」は危険?』という記事が紹介されています。産婦人科で、「故意に危害を加えられることもあるので、マタニティマークはシルバーシートの前以外では見せるな」と指導されたというものから、電車の中でサラリーマンから「妊婦が電車に乗るなよ。クタバレばいい」と罵られたエピソードまで実に信じられない出来事が。

確かに、筆者の周囲でもマタニティマークを付けることに躊躇する妊婦さんの話をチラホラ聞きますので、実際にマタニティマークで危険を感じた方が多いということでしょう。

もはや安らげない老人ホーム


核家族化が進み、老後も自宅で過ごすことができなくなった高齢者が増えています。中には、誰にも面倒を見てもらうことができずに孤独死をしたというニュースも聞きますが、幸いにも終の棲家として老人ホームに入れたからといって、もはや安心はできない様子です。老人ホームにおける虐待件数は年々増加しており、とどまることを知りません。平成23年度には、介護従事者による虐待の発生・相談件数はなんと約700件。(厚生労働省)
特に自分から被害を訴えることができない認知症患者に対する虐待は顕著で、複数の介護従事者から継続的に虐待を受けたというニュースも頻繁に聞かれます。

想像力の欠如それが一番の原因


このようなニュースを耳にするとき、その原因として不況や資本主義による人心の荒廃が叫ばれますが、果たしてそうでしょうか。
確かにかつての日本は障碍者など弱者に厳しい時代もありました。しかし、誰しも人生のどこかで通るであろう妊婦や老人といった人たちにまで危害が加えられるといった時代はあまりなかったように思います。もちろん、障碍をもった方が差別されてよいはずもありません。しかし、現代になればなるほど、そんな世の中の冷たさが解消されるどころか拡大しているようにしか見えないのです。経済的に豊かになった現代の方が、貧しかった時代より冷たい社会になっている。もはや、このような状況は不況や資本主義云々の問題ではないのではないでしょうか。

筆者は社会全体で想像力が欠如していることが原因ではないかと考えています。誰しもある日突然、交通事故で障害を持つ可能性もありますし、自分が、あるいは自分の妻が妊娠するかもしれません。また、すべての人がいつかは老人になることは言うに及びません。
このようなことが、自分のこととして想像できていないためにこのような痛ましい事件を生み出すのではないでしょうか。その遠因としてスマートフォンなどに代表されるデジタル機器の発達もあげられるかもしれません。例えば、以前は、電車内で暇をつぶす場合、読書や新聞を読むか、物思いにふけるくらいしか方法がありませんでした。一方、現在は、スマホで動画を見たりゲームに勤しむなど、主体的にものを考える時間が減っていると言えるでしょう。このような日常の積み重ねが想像力の減退につながり、考えられないほど冷たい時代を生んでいる可能性もあるのではないでしょうか。

便利な世の中になりましたし、筆者もスマホ愛用者です。しかし、今こそ、スマホの画面からたまには顔を上げ、周囲に意識を向ける程度の余裕は持ちたいものです。

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