多くの人は、普段の仕事や生活の中で、自分は頭の良い方ではないな?と思うことはあるでしょう。
しかし、本日、テーマにしたいのは、「自分は頭の回転が遅い人間かもしれない」と悩んでいる人のためのものです。仕事や日常生活で、周りの人がすぐに気が付くことに気が付かなかったり、他の人と比べて器用さに欠ける部分が大きすぎると感じる人のことです。話の理解が遅い、会話についていけない。もし、そんな悩みを抱えているのでしたら一助になれば幸いです。
発達障害の可能性はなくはないが・・
ネットニュースなどでは、頭の回転が遅いタイプの人の中には、発達障害が原因と報じるものがあります。
人の脳の各機能は、一律に成長する訳ではなく、機能ごとにばらつきが生じます。普通の人は、これらの各機能が共鳴しあって、上手に機能するのですが、発達障害を持つ人の場合、このバラツキが大きすぎて、上手く連動できずに不器用さとして現れるのです。
では、自分の頭の回転が遅いのは発達障害のせい?こんな統計があります。
TEENS『発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス』によると、小中学生の発達障害児の割合は、6.5%も存在するとしています。大人になるまで、どの程度の人の脳に影響するかは分かりませんが、この数字は無視できないものです。
つまり、相当数の人が発達障害を経験しているということです。これに悩んでもはじまりません。もはや、個性として認める方が幸せに近いのではないでしょうか?
自己肯定感が低いと頭の回転が遅くなる
人は誰しも、程度の差はあれ、自分を認め、肯定する感情があります。自分の存在を認め、自分が生きていることを肯定する力です。
しかし、中には自己肯定感が低い人がいます。
「どうせ自分なんか・・・」「自分は頭の回転が遅いダメな人間だから」
しかし、どうせ・・・と考えていると必然的に頭の回転は遅くなっていきます。その理由は、誰かとの会話を例に取ると、相手の話しに集中することが出来ずに、相手と自分と比較したり、自己卑下したりと、内向きな感情に支配されてしまい、前向きに話しに集中することができなくなるからです。
家事や仕事でも同じです。どこかで、他の誰かと比較ばかりを繰り返し、自分が行っていることの質を上げる方に意識が向かないのです。そのため、いつまで経っても同じところをグルグル回るだけで、頭の回転の遅い人を抜けることができないのです。
人には得手不得手があることを理解しよう
結局のところ頭の回転が遅いと悩んでいる人はどうすれば良いのでしょうか?
その答えは、能力が生かせる場所は人それぞれということを理解することにあります。
例えば、素晴らしい工芸品を生み出す職人を思い描いてください。これらの人の多くは、ビジネスの世界で敏腕ビジネスパーソンになれるでしょうか?とても、仕事を次から次へとこなすようなビジネスパーソンにはなれません。そんな、職人のことを、人は「頭の回転が遅い」と言うでしょうか?
逆に会議で次から次へと斬新なアイデアを出す、一般的に頭の回転が速いと言われる人が、素晴らしい美術品を作れるかと言えばそうではありません。
つまり、人は、適材適所。自分に最もぴったりな環境に置かれた時に能力を発揮する生き物なのです。
すべてを人のせい、環境のせいにすることはよくありませんが、自分は頭の回転が遅いと悩む人の多くは、今いる環境が自分には向いていない面もあるのです。
そんな見方が出来れば、もう悩む必要はありませんね?
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