愛犬の死で立ち直れなかった筆者の不思議な心霊体験

愛犬が亡くなる・・・。そんなネガティブな話題はちょっと。今、元気に愛犬が駆け回ってる方にとっては考えたくもない話題。当時、筆者もそうでした。しかし、命あるもの、すべては限りがあるのです。その時になって初めて分かる別れの悲しみがあります。

愛犬の死に直面して、中々立ち直れない方もいるでしょう。そして、どう受け止めてよいか悩んでいる人も。そんな悲しみから解放されるお話を筆者の体験談をもとにしたいと思います。

本日、お話しする話はすべて実話です。もちろん、信じる信じないはみなさんの自由。しかし、立ち直るための一助になればなと思います。

保健所行き直前に出会った命

筆者の飼っていた愛犬は、シェルティと柴犬のハーフで元気なオス。出会いはひょんなことがきっかけでした。

寒さも和らぎ、春の温かさを感じられるようになった3月中旬。街で大きなバザーが開かれることになりました。そこに、町の獣医さんが空き箱に数匹の子犬を入れて里親探しにやってきたところから話は始まります。

「どこかのお家の親犬が子犬をたくさん産んだのだけれども、貰い手が見つからない」とのこと。今日中に里親を見つけなければ保健所に預けることになる・・・。誰か、もらってくれませんか?・・・泣き落としでした。

はじめは筆者も飼いたいとは言えず、その場を素通りしていたのですが、バザーも終わりに近づいたころ、まだ獣医さんがいることに気が付きました。どうしても、最後の1匹の里親が見つからないそう。見れば、顔は茶色い丸顔で、鼻は黒い。まるで、タヌキのような、おくびにもカッコいいとは言えない顔でした。くりくりっとしたつぶらなタヌキが筆者の顔を見つめてくるのです。衝動飼いでした。

その時は突然やってくる

タヌキ顔のその犬は、「翠(すい)」と名づけられました。オスです。やんちゃな犬で、近所の野原で見つけたキジを追いかけてどこかへ行ってしまい迷子になったことも。ですが、性格はとても優しく、元気な猫は追いまわしたりしますが、子猫と鉢合わせしても、横を素通りしたり、人間にはとても愛嬌を振りまく犬でした。よく、筆者の腕枕で寝ていたことも。

それから13年。2月の誕生日を過ぎた頃からめっきり食欲がなくなり、3月に入ると全く食事をしなくなりました。様々な獣医に見せても、「好き嫌いで食べないだけ」「風邪」など、一時的なものとしか診断してもらえず、手だてがないまま4月頃には、歩くのも億劫になってゆきました。そして、4月18日。1日に何度も下痢をするようになり、これは本当に不味いと、遠い町の獣医を探し当て見てもらうことに。老齢のその獣医は、翠の肛門から手を入れて、中を確認すると出した診断が大腸がん。もう、手遅れでした。

それから、愛犬・翠は、いつも筆者の父親が座っていた書斎の毛布の上や、家族の匂いが残っている場所を選んでひたすらぐったりしていました。家族がいれば、体のどこかをくっつけて寝る。そんな毎日。

そして、下痢の頻度が昼夜問わずに2時間おきになり、家族も交代交代で介護することに。2時間経って泣き出すと、大きな体をおんぶして、近くの公園へ連れてゆきます。赤ちゃん用のオムツも試しました。

ゴールデンウィークに入るころには、完全に立てなくなり、顔を上げることも困難に。そんな5月5日。水を飲みたそうな表情をするので、体を起こして上げたところ、一生懸命、筆者の顔をペロペロ嘗め回すのです。それが、翠の表情を見た最後でした。そのまま、横になり、意識を無くした翠。

連休最終日の5月6日。昼頃から意識がないまま、体をブルブル振るわせて痙攣が始まります。明日は無いかなと誰もがそう思いました。

居間の片隅に寝ころんだままの翠。彼を同じ部屋に置いたまま、夕食を家族で済ませた頃、またしても翠の痙攣が始まりました。そして、家族で抱き上げたところで、ふっと息が止まりました。これが、彼の最後でした。

20日間続いた霊現象

DH000015不思議なことは翌日からすぐに始まりました。家族で居間でくつろいでいたところ、突然、台所からガサガサ、何かを漁っている音が聞こえたり(食いしん坊の翠は、生前、台所でガサガサやっていました)、深夜に一階の居間から犬の足音が聞こえたことも。家族全員が体験したこの現象。もちろん、気配はずっと。

20日が過ぎるまで頻繁に続いていたこの現象も、徐々になくなり、1カ月を経過する頃にはすっかりなくなってしまいましたが、初めての心霊体験に愛犬・翠の家族に対する思いの強さを感じました。

Yahoo知恵袋『愛犬の死。霊現象?長文ですいません』では美輪明宏の話として「大事に飼われたペットは挨拶に来てくれる」という話が紹介されています。その時は、うちの翠も挨拶に来てくれたのかもしれませんね。

最後の霊現象は、おまけみたいなものですが、愛犬の一生から学んだこと。それは、人間の子供を授かってから、他界するまでの一生を愛犬を通して体験することができたことです。

愛犬が元気だったころは、毎日2回の散歩で苦労もしました。迷子になったときは、家族総出で探しました。しかし、そうやって苦労をしながら13年間、苦楽を共にしたことで、犬も自分の家族と認めてくれたのです。最近は、家庭内暴力や育児放棄が後を絶ちません。しかし、家族愛や本当に居なくなって困る相手というものは、紆余曲折を経て、初めて芽生える存在です。まさにそれが愛情なのではないでしょうか?それは、犬も人間も同じです。

今、犬の死を受け止められない方は、そのかけがえのない体験を犬を通して知ることができた。そんな愛ある人なのです。ですから、涙ばかりに暮れるのはもったいないことです。筆者の愛犬は、死後もなお家族の周りに居続けました。自分の涙は愛犬に見せない。そんな気持ちで前を向いてほしいと思います。

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