仕事がデキる人はなぜ質問上手なのか?

自分ひとりで仕事をしている自営業の方ならまだしも、多くの同僚と一緒に働いているオフィスワーカーの方は時として上手く他の人に仕事を手伝ってもらえない。または、意見が分かれて仕事をお願いすることができない。仕事を誰かと共有しなければいけない時に困った!という経験をした方は多いと思います。

一方、人を巻き込んで上手く回してしまう同僚や先輩。そんな人を見ていると自分とあの人はどこが違うんだろう。もし、目立った違いが見つからないのに、そんな違いを感じたら、『質問する力』を探ってみましょう。これらの人は『質問力』が優れていることが多く、あなたも質問力を鍛えることにより、断然仕事がやりやすくなること請け合いです。

誰でも人から言われたことに素直になれないもの


普段、他の人から一方的に持論を展開されたり、仕事のやり方、進め方を、こと細かく指示されることに抵抗をもったことはないでしょうか。他のメンバーを上手に巻き込めない人は、一方的に仕事をお願いしてしまったり、細かく指示をしすぎてしまっていることも。

新人のメンバーならまだしも、ある程度、職歴が長いメンバーであればあるほど人から一方的に仕事の話をされることを好みません。たとえば、

「明日お客様へ出す営業資料を作成する必要があるのだけれど、最初のページにあれを書いて、こうまとめようと思っているんですが、手伝ってもらえますか?」

このように、資料のまとめ方まで指示してしまうと、

”営業のプレゼンの仕方は私だって大体分かっているんだから、うるさいな”

と思われてしまうことも。

そう感じさせてしまうと、たとえ仕事を一緒にやってもらえたとしてもパフォーマンスは上がりません。

人にお願いするときは質問しよう


上手な仕事の振り方は、質問により、相手に「気づき」を与えること。

少し話はそれますが、パーソナリティ障害や対人恐怖症などの精神疾患の治療に認知行動療法が注目を集めています。これは、客観的に物事を見つめなおし、正しく状況やバックグラウンドを理解することにより、精神的な安定を得るというものです。

一方的に持論を展開したり、押し付けたりしてはいけないという話を書きましたが、受ける側にもある程度問題がある場合もあります。それは、相手があなたの発言に対してプライドや主張を抱いてしまい、そこに感情が入るという問題です。
もちろん、これは病気ではありませんし、誰でも思い当たるフシがあるものですが、ここでお話ししたいのは、認知行動療法が患者に「気づき」を与え、安心感を与えることができるように、仕事の現場でも同僚自ら気づかせることにより、余分な感情やプライドを抱かせずに上手に仕事をお願いできることができるのです。

そこで、以下を心がけて仕事を振ることにより、相手も仕事を受け入れやすくなります。

① 仕事の大意を簡潔に伝える
② 進め方や細かい内容は相手に意見を求める。または課題や悩みを伝えて相談する

以上の2点を実践したうえで、上手く意見がかみ合わない場合は、さらに以下のプロセスを行いましょう。

③ 自分の方法論で進めた場合にどのような結果になるか質問してみる
④ 相手の方法論で進めた場合にどのような結果になるか質問してみる

ポイントは、自分のやり方で進めた場合にどうなるか相手に想像させ、そのあとに相手の方法論の素晴らしさをプレゼンしてもらうということです。そうすることで、相手はフェアな発想で、双方の問題点を検証しながら、最もベストな解が得られるようになります。もちろん、あなたも適度に妥協をしながら上手に仕事を受け入れてもらうことができますよね。

この作業をすることで、相手もその仕事を正しく理解することができますので、一方的に押し付けられた。または自分のプライドを汚されたという発想を持たなくなります。

もちろん、ここでお話しした「気づき」は、あなたの意見が正しいことを相手に気付かせるという意味合いではありません。自分で考え、自分で理解することにより人はスムーズに仕事を受け入れるということなのです。

少し方法を変えるだけで仕事がやりやすくなるのならこんなに素晴らしいことはないですね。