女をナメるな!と思う出版業界のウソ



この出版不況といわれる時代にあって、女性誌は健在です。
ちょっと前のデータですが、「出版指標年報 2008」によると現在発行されている女性誌の総数は、134誌で、
前年を5誌上回ったとか。この出版不況は、インターネットが普及してからずっと言われ続けていることですから、
2008年のデータと言えども十分に説得力のある数字だと思います。

その中で、ファッションやメイクなど美容や女性のスタイルを対象にした雑誌の数はなんと約80誌もあるのです。
もちろん、お料理やお稽古事などの雑誌を除いていますので、女性=『どうせ、流行ばかり考えているんじゃないの?』
という魂胆がみえみえな気がします。

■ 男性は時事や経済ネタ、女性はファッションネタの危うさ
ホントかどうかは様々な見方がありますから、意見の分かれるところですが、リクルート社が発行するフリーペーパー、
R25とL25。R25は男性向け、L25は女性向けのネタで駅など様々な街角で無料で配布されています。

実は、このR25とL25がスタートした時期、少なくとも私の周りの人たちにはL25は不評でした。
R25は、時事ネタや資産運用、経済の話題、仕事に大人の趣味など、どちらかというと実用的な話題が多かったことに対し、
L25はファッションやコスメの話題ばかり。オンナを舐めるんじゃない!働く女性が読める記事を増やしてほしいという意見を結構聞きました。
中には、混雑する駅の配布所で、R25を取ってきて、電車の中で堂々と読むツワモノ女性も。

現在では、L25もリニューアルし、雑誌のテーマにも『働く女子』を全面に押し出しています。

つまり、主観ではありますが、女性は「遊びや恋愛のことしか考えていない」と言わんばかりの雑誌が多いような気がしますよね。

■ホントのところはどうなの?
ここまで、ウンチクを書いて来ましたが、じゃあ、本当のところ、女性はどんな記事を読みたがっているのか調べてみました。

本誌が『人力検索・はてな』を利用して女性56名の方に匿名でアンケートを取った結果です。
社会・経済のニュース、芸能ネタ、恋愛ネタ、ダイエットネタ、ファッションネタなど、読みたい記事にチェックを付けてもらう方式で、
回答してもらいました。1人あたり好きなだけ選択することが可能な回答形式です。

すると、面白い結果が浮かび上がってきたのです。
なんと、『ファッションに関する話題』を読みたいと回答したのが、1名のみ。『婚活の話題』に至ってはゼロという結果が。
あれ?あんなにファッション誌を見かけるのに、だーれも読みたくないんだ・・・。ということなのです。

一方、『社会や経済のニュース』は、35名、『仕事に役立つ話題』で11名、『スキルアップに役立つ話題』が12名と、社会を取り巻く
オンナ=流行を追いかけてるんじゃないの?的なムードをぶち壊して、ぶっちぎりの実用ネタがトップに。

@koipitアンケート

 

やはり、女性のみなさまも同じようなことを考えていたということがハッキリしてしまいました。

改めて、女性だって男性と何も変わらない。やっぱり社会で活躍するために必要な情報は旺盛に吸収したい!
と思っていたということだと思うのですね。

■ なぜ、雑誌は『女性=ファッションが好き』と決めつけるようになったのか?

第一に、アパレル業界と出版社がズブズブの関係であることがあげられるのではないでしょうか?
女性ファッション誌の見出しを見ると

『今年のコーデは、ナチュラル・ガーリーで決まり』
『今年のブーツは×○が流行る』

などの見出しを見たことはありますよね!?
みなさんは不思議に思ったことはありませんか?
占い師でもないのによく今年の流行や数か月先のことがわかりますよね♪

これは、女性のみなさんが、ナチュラル・ガーリーのファッションに注目しているから、こういう見出しの記事ができるわけではないんですね。
どちらかというと、アパレルメーカーが、「今年は、そろそろガーリーでも流行らそうか」と考えて、出版社に「広告をたくさん出稿するからガーリー流行らせて」
と話しているから、こういう記事が出来上がるわけです。

実は、出版社、特に雑誌の収益源は本屋さんで売られている売上だけではないのです。
広告費から得ている収益の割合。なんと、20%以上が広告費で賄われているといわれる世界なのです。

一度、獲得した読者が、記事の内容に変化がないからといって急激に減少するということはありませんが、広告を出稿しているクライアントは、
せいぜい1誌あたり数十社。読者数万人で作る7割の売上より、数十社で作る2割の売上をいかに減らさないか。
そんな編集長の悩みが聞こえてきそうですね。

つまり、女性を少し軽んじてみること。そして、そこから売り上げを作り上げる業界がまだこの男女平等の世の中にあったのです。
やっぱり、女性の社会進出が進んでいると言われる現代ですが、ちょっと悔しいと思いませんか?

 


この記事の著者

恋ピット編集部

電車の中や仕事の休憩時間の暇な時間にちょっといい情報が読めるコラムサイトを目指して、恋愛を中心にオリジナルのオピニオンを日々公開しています。女子のみなさんから大人の女性まで幅広い方からの支持を集めています。

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コメント

  1. 「All About News Dig」(ぼくも参加しています)でこの記事を拝読して、ここへ飛んできた者です。ごく一般的な男であるぼくも、女性はファッションとか恋愛などへの興味が強いと思っていました。ですから、この記事はとても意外で、新鮮でした。知らず知らずのうちに、女性を偏見の目で見ていたんだなあ、と反省いたしました。

    もし可能ならば、ぜひ男性にも同じようなアンケートをとってほしいなあ、と思いました。結構、今は男性の方が、ファッションとか恋愛への興味が多かったりして…。

    ともかく、おもしろい記事をありがとうございました。

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