恐怖!?銀行に預け続けたお金は消滅する

預金の消滅時効

ふと、ゆうちょ銀行の通帳を見ていたところ、こんな文言を発見しました。

「最後のお取扱い日から20年2か月を経過している場合は、旧郵便貯金法の規定により既に権利消滅しておりますのでご了承ください。」(ゆうちょ銀行/貯金商品のご利用について)

じぇじぇじぇ!銀行にお金を預けていても安心できないんですね。

これ、実は経済ニュースにちょろっと載ったことがあって知っている人は知っている。知らない人は覚えてね!な事実なんです。

借金だけでなく、預金にも時効があります

友達のお金の貸し借りやカードローンの支払い、飲み屋さんのツケ(今はない??)に『時効』があることはご存知かもしれません。しかし、実は銀行に預けているお金にも時効が存在します。例えば、信用金庫でお金を預けた場合、10年で権利が消滅し、もはや自分のお金ではなくなってしまうのです。普通の銀行だと、なんと5年間。

ちょっと、忙しくって5年が経っちゃった…。チャリーン。ありがとうございましたってなわけで、自動的にお金を引き出す権利がなくなってしまう、なんとも世にも奇妙な仕組みですね。

これは、借金などでよく使われる『債権者』『債務者』が関係しています。債権者は、お金の権利を持っている人のこと。債務者は支払う義務のある人。銀行は、あなたにお金を払い戻す義務を負うので、債務者なんです。民法では、お金を引き出す権利と払う義務に消滅時効を設けています。だから、お金を引き出す権利が無くなってしまうという訳なんですね。

実際は、5年では消えないことも

さはさりながら、法律通り5年で消えてしまっては不都合です。大学が4年間ですから、高校3年生のときに将来を見据えて預け、社会人になってから、「あっそういえば」と思い、預金をおろそうとしたら、消えています・・。ではあまりにも不便だし、理不尽です。多くの銀行では、10年~20年程度の猶予期間を設けて、事前に通知したり、一定期間後に引き出し以外できなくしたり、段階的に止めてゆくようです。

これらの期間や対応は銀行により異なりますから、思い出したらすぐに銀行へ!

年間800億円以上も。もったいない

auのCMで以前、もったいないお化けなんて可愛いCMが流れていたことがありますが、銀行の預金もまさに勿体ないことになっています。
最後の取引から何年も動きがない口座のことを休眠口座と呼び、この休眠口座が一定期間経過すると消滅してしまうのですが、その金額、日本全体で年間800億円以上というから驚きです。

朝日新聞社GLOBE『[第91回]年800億円の休眠口座、活用を 銀行の利益より、社会支援に』によると、金融庁の発表として、2009年度が883億円、2010年度で882億円と、コンスタントに消えていっているんですね。過去20年で2兆円前後と気が遠くなる数字を弾き出しています。

自分の預金口座の確認をお勧めしておきながらナンですが、どちらにしても消えてしまうお金なら、ぜひ、社会福祉や経済対策として還元してほしいナ・・。と思ってしまう今日この頃です。